卒論発表会

大講義室で行なってみた。 マイク禁止令のせいか、少し声が通りにくかったという問題はあるが、なかなかの一日だった。 どの学生も、ゼミに入った時に比べればプレゼンテーション能力が格段に進歩している。 僕の仕事は、せっかく各人が持っている能力を表現できないという「表現べた」を直すことだと思っているので、この点ではかなり満足できるレベルになった。 報告会の最後に、学生が花と「卒業証書」をくれた。 卒業証書には、学生からのメッセージがたくさん詰まっていて、みんなの気持ちが伝わってくる。 みんな、ありがとう で、研究室に戻ってみると成績評価書(の確認)が届いていたので、記入しておいた。 これを水曜日に提出すると、僕のここでの教育面での仕事上は事実上終わりだ。 ちょっと寂しいけど、3月まではまだここのスタッフだし、学生が僕を先生と読んでくれる限りは僕はみんなの先生なのだと思う。 ついでに、大学の教員の仕事は、教育・研究・行政と分かれているが、教育は終わっても、学内プロジェクトの成果報告とか、行政面での仕事はまだまだ山ほど残ってるので、終わった。。。という気分はまったくありません。 追伸:続きにゼミ論については、グループ別の講評のせときます。 卒論は、いいよね。。。ゼミ生以外の方のために、タイトルと著者だけは紹介しておきます。 ゼミ論 1. 久米和恵、鳥越重樹「睡眠~不眠改善の記録~」   テーマに苦しんでいた割にはなかなか面白かった。身近な問題を体当たりで実験してみる点、今の学生には見られない行動力も評価できる。 2. 桐めぐみ、金子大輔「地下資源採掘について」   論点が少し絞りきれなかったようだ。個別のテーマの内容は良く出来ている。   2人でかなり議論して、がんばったことは良く分かる。 3. 濱平梨絵、勝間敦志「企業の環境PRとISO」   前回からの積み増しが少ないような印象を受けるが、テーマが最新のテーマだけに、難しかったのかもしれない。   フィールド調査をやると良かった。 4. 立石真、島浦悠「林業のあり方~林業のこれからのスタンスとは~」   著者の二人は「林業の自立」が出来るようになると本当に考えているか、そこがポイント。   難しいテーマですが、単に森林保全ではなく、「自立」と「やりがい」をテーマにした点が新しい。 5. 植村理恵、時本竜昌「バイオマスを利用したまちづくり」   地元をテーマにした論文。論文の内容はきっちりと書けているので、これからの取り組みをどうするかがさらに問題になってくる。   できたら、地元の役場に論文提出してみてください。 6. 原口健二、濱田有香「市場 先進国」   タイトルからは分かりにくいが、途上国の森林問題を扱っている。   良く調べてあるが、ほとんどの対策はすでに実施されている。それらの対策の評価をすることに今後は取り組んでもらいたい。 卒論: 1. 山下恵子「企業、行政、部品メーカー3者による化学物質管理整備体制構築システムの提案」 2. 宮副千尋「需要サイドから見た水道水とミネラルウォーター利用の両立可能性」 3. 東早弥香「バイオマスエネルギー供給における市民参加手法に関する研究」 4. 中村真弥「環境活動の普及過程についての研究」 5. 折原隆之「屋久島の進む道~屋久島型エコツーリズム確立への施策」 6. 竹井葉子「環境管理システムの現状分析と取り組みを広げるための具体的提案」 7. 岡崎信也「脱大量廃棄社会へ向けた住民政策~豊島産業廃棄物不法投棄事件を事例にして」