トカラに経済は無い?

小規模な地域の活性化とか自立を最近はずっと考えているが、トカラ列島(十島村)の中之島に行ってカルチャーショックでした。 人口200人弱、世帯数100前後というこの島、お店が1軒だけ。しかも、夕方の5時から7時までしか営業してません。 観光施設も特に無いから、島内でお金を使うのは民宿の滞在費とか、そこでアクティビティだけです。 島民も買い物は商店でやるよりは個々に鹿児島市から通販で商品を取り寄せるのだということです。 もちろん、近所で物々交換は行なわれているようですが、こういう場所を現実に見てしまうと、経済ってなんだ?ってやっぱり思ってしまいます。 エコって観点から考えても、一箇所やばい場所を発見しましたが、それ以外は自然の復元力の猛威に抵抗を試みているという印象を受けてしまいます。 道路も畑もすぐに自然に戻ってしまうようです。 がけ崩れで通行止めになったといわれた道路を見に行きましたが、ただの原生林にしか見えませんでした。 かろうじて道路際の溝の跡が往時をしのぶ痕跡になっています。 僕が経済学者として考えなければならないのは、それでもこの島に住みたいという人がいるという事実です。 この問題をきちんと体で感じているかどうかというは学者として生きるために、非常に重要なことなんだろうと思います。 そんなわけで僕はもう少し島通いを続けたいなと、思います。 新しい職場に行ってしまえば、そんな時間ないかもしれないけどね。