自然のおいしさと酵母エキス

水曜から調査で熊本・鹿児島に行ってきました。 今回は、有機農業に取り組んでいる鹿児島県吉田町の大薗氏を訪問しました。 ここでは、いつもいろんな野菜を食べさせてもらって、そのうまさに感動します。 やっぱり、(1)とりたて(2)安全(3)しっかりした土という条件を満たした野菜っていうのは本当においしいです。 大薗さんの場合にはさらに、有機で育てていまして、健康な野菜だと虫が付きにくいので薬を使わなくていいんだとおっしゃっていました。 こういう野菜を食べると、僕のような都会育ちの人間にとっては、「いままで食べてた野菜はなんやったんやろ?」と目から鱗が落ちる思いです。 おいしい野菜とか、おいしい魚、肉を買って自分で調理できるときは良いのですが、やっぱり加工食品・総菜・調味料を買うこともあります。 そんなときに一番気にするのが、化学調味料の添加の有無です。 化学調味料って要するには「うま味」を凝縮したもので、これを料理に加えると料理に劇的にうま味が加わります。 ただ、最近は科学的に合成した調味料は嫌だという風に敬遠されており、名前も、アミノ酸と表記されることが多いようです。 一方で、「化学調味料無添加」の商品も増えており、以前よりアミノ酸の入っていない食品を入手することが容易になっています。 しかし、これらの調味料で気になるのが「酵母エキス」というものです。 基本的には微生物により食材を発酵させてうま味成分を科学的に抽出したものらしいです。 うーん、てことは、化学調味料と同じでは?という気がします。 しかも、酵母エキスは「食品」に分類されており、「添加物」には分類されておりません。よって、これをいくら使っていても、「無添加」って表示できることになります。 無添加とか、自然食品っていうのはやっぱり、醤油・みりん・酒・だし(昆布、鰹節、干し椎茸など)の伝統的な食材を使ったものではないでしょうか。 そういう消費者の気持ちを無視して、業界の都合を優先した表示基準と言わざるを得ないと思います。 これからは、もっと消費者の視点に立った表示基準が作られる必要があると思います。 そのためには、これはおかしいって発言する必要があります。僕自身、もう少し調べてみようとおもっておりますので、今は問題を提起する程度にとどめておきます。 参考: 酵母エキス(突撃実験室)