12月第2週の環境ニュース

12月4日から9日までの環境ニュースからです。 今週は、いろいろとニュースがありますが、ロシアの批准で発効の日時が来年の2月16日に決定した京都議定書に関する国際会議についての情報をお伝えします。 いよいよ発効が決まった京都議定書ですが、もちろん、これで気候変動問題に関する議論や対応の準備がすべて整ったわけではありません。残されている問題や今後の問題について着々と交渉が進められています。 交渉の場となるのが、京都議定書の基礎となる気候変動枠組条約の第10回締約国会議(通称COP10)です。締約国会議は、12月6日から17日までの日程で開催されます。会場はアルゼンチンのブエノスアイレスです。 今回は現地からのレポートを見る限りは全体的にお祭り気分もあり、めぼしいトピックを見つけることは難しいようです。 但しその中でも、途上国でのプロジェクトによる削減量を削減目標を持つ国の削減量と見なすというクリーン開発メカニズム(京都メカニズムのうちの一つ、CDM)に関しては、審査機関である理事会を中心に様々な議論がおこなわれているようです。 現地レポートは、全国防止活動推進センターのネゴシエーションアップデートや、CASA(地球環境と大気汚染を考える全国市民会議)COP10関連情報が詳しいと思います。 また、気候ネットワークでは、交渉の状況の詳しいレビューに加えて、参加しているボランティアによる日記めいたレビュー(滞在記)も掲載されていて、会場の様子が分かりやすく伝えられています。