3歩進んで2歩下がり、1歩進む?

サミットの合意文書に、温暖化の原因が「人間の活動によって生み出される二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスが温暖化の一因である」と明記されるようだ。 http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050708AT2M0800I08072005.html こんな話、京都議定書(1997年)の時点で終わってるんじゃないの?と思いたくなるけれども、そう言う約束なんてなかったよ?と知らないふりが出来るのが今の国際社会の面白いところ。 議定書を離脱するのは(許せないけど)まあ、仕方ないとして、今さら温暖化の原因がCO2なのかどうかなんて議論、してほしくないなあ。 だって、もうどういう対策をするかとか、どれぐらい減らすかとか具体的に米国以外の先進国はやっている段階にある。それをそんな初歩的な交渉をやり直そうだなんて、時間の無駄もいいところだ。 正直、こんな大統領につきあう各国の首脳の辛抱強さに頭が下がる。 基本的に経済学では、こういう大規模で因果関係が明らかではない問題については、対策費用に比べて被害がとても大きいから、科学的には完全に解明されていなくても、政策を実施すべきだと考える。 温暖化問題はまさにその例だ。 それなのに、科学的じゃないから・・・だなんてねえ。 もちろん、温暖化とCO2の関係についてはきっちりと科学的に解明する必要がある。そして本当に人為的な活動と関係がないってわかれば、それはそれでいいんじゃないだろうか。 「いやいやいや、大騒ぎしてしまいましたけど、結局関係ありませんでしたねえ。でも省エネ技術たくさん開発できたからまあ良しとしましょうか」 ってな感じで。 少なくとも今は、温暖化の主原因は人為的な温室効果ガス(CO2など)の排出だと考えられているのだから。