関西の大学生の事件が相次いでいます

ここ最近、関西の大学の学生がいろいろと不祥事を起こしているのが報道されています。僕が関西にいるからよけいそういうニュースを目にするのかと思うのですが、ネットでみる限りは、全国に報道されているようですね。 考えてみれば、僕が大学生の頃は、もういっぱしの大人のつもりで「大学と俺が何の関係があんねん」とかいう感じで、不祥事を起こしても、大学に責任を取ってもらう義理なんてない、とか思っていました。 今、教員という立場になって考えてみても、一連の不祥事、大学と何の関係があるのか、なかなか難しい問題です。 そもそも大学という場所は、学生と教員の関係がそんなに密ではありません。 研究室に配属されていれば、直属の指導教員との関係はある程度濃いかもしれませんが、文系の場合はゼミ生との関係もそれほど濃くありません。ましてや、研究室やゼミに所属していない学生との関係は事実上ないに等しい状態です。 それでもその学生が不祥事を起こせば、所属する学校が批判されるのでしょうか。 「そもそもそんな学生を入学させるのが悪い」「そんな学生を野放しにしておくのが悪い」ってほんとにそうなのでしょうか。 後からだったら、なんとでも言えます。 どんなことでも言えます。 大事なのは、ことがおこる前に、把握してなんとかすることが出来たかどうかです。 自分が学生の頃を顧みれば、大学の先生の話を聞くとはとうてい思えないのです。 教員の側から考えると、そんなに関係が深くない学生について、わざわざ個人的に話す必要があるかどうか、判断も難しいところです。 われわれが、どれだけの時間とエネルギーをさいて、そういう学生と話し合うことが出来るのでしょうか。 なんだか難しい時代になってきました。 そうそう、もちろん、学生の起こした不祥事で大学の評判やイメージが下がるのは仕方がないことです。それまで関係ないと言いたいわけではありません。 こんなご時世ですから、大学の評判が下がるのはさけたいことではあります。 でも、学生の行動一つで評判が良くなったり、悪くなったりするのは仕方のないことです。 むしろ、世間の目がそれだけ我々のこともみてくれているのだと思えばよいのだろうと思います。