学生のうれしい一言

授業をやっていてよかったなと思う瞬間があります。 こういう瞬間を与えてくれる学生は、これから伸びるんじゃないかなあ。 1.「自分で考えること、とても難しかったけど、勉強してるって気がした」 授業の感想をレポートに添えるよう依頼したときに、書いてくれた言葉。 僕の授業では、自分で図を書いたり、答えを書く時間があります。 その時間、僕が答えを出すのをじっと待っている学生は、おそらく伸びない。 そこで間違いながらもやる学生は伸びる可能性がある。 そして、その時間こそが「勉強だ」と実感できる学生は、もう勉強のおもしろさに目覚めかけている。 教員というのは、学生のやる気を起こすまでが第一の仕事だ。その後は、学生に勉強の題材を提供するぐらいで十分。 なので、学生が、何が勉強なのか、分かってくれることはとてもうれしい 2.レポートの発表に前向きに取り組んでくれる 最後の授業の日に、立候補を募ってレポートを発表してもらっている。 中には、(点数のために)発表に手を挙げ、ぼそぼそとレポートを読むだけの学生もいる。 でも、多くの学生は、せっかく発表するのだからと、入念な準備をしてくる。 200人ぐらいいる学生の前で発表するというプレッシャーに立ち向かいながら、工夫してきたことを表現しようとするということは、とても大変なことだ。 そういう学生が、毎年かなり出てくるのはほんとうにうれしい。 3.レポートを実践の機会にしてくれる 今年の学生で1名、タバコの問題を取り扱った学生がいた。 その学生は、発表に備えて、大学の周りのタバコのポイ捨てを拾ってまわったそうだ。 こういう実行力はとてもうれしくて、感動してしまった。 4.予想以上にレポートをがんばってくれる 先のエントリーでは、「的外れな努力」ということを書いたけれど、やっぱり最低限の要件だけを満たせばいいという学生と、それ以上をやろうという学生は、レポートの中身が違う。 残念ながら、的外れで点数を上げられない学生にも、何人かそういう学生がいた。 せっかくのレポートだから、がんばってみようという気持ちは、とてもうれしい。