グレートバリアリーフがなくなり、380億ドルの損失

Reef harm ‘would put $38b hole in tourism’.によると、温暖化の影響で、今後百年間で、グレートバリアリーフがなくなってしまうという。 経済的損失は、観光だけで380億ドルにのぼる。 おそらくこの金額は、百年間の数字だろうから、年間でいうと、3.8億ドル=約3兆円の損失だ。 グレートバリアリーフのある沿岸の経済がこれだけダメージを受けるのだから、相当なものだ。 ちなみにサンゴは、「acidification」というプロセスでダメージを受ける。 海水温の上昇とそれに伴う、海水の酸性化(acidification)ということだ。 こういう観光への影響は経済モデルの想定に入っているだろうか? 各地域の資源・産業をていねいに見て、影響を受ける産業を拾い上げていく作業が必要になるので、経済モデルに組み込むことはほとんど無理だ。 おそらく多くの経済モデルは、この手の影響は想定外のはずなので、温暖化の「副作用」としての産業の影響は予想以上に大きくなる可能性がある。 ついでにいうと、オーストラリア、「the Minister for Climate Change, Penny Wong」という人がいるらしい。 温暖化対策大臣ということか。 オーストラリアは温暖化というか、京都議定書から離脱したので、かなり後ろ向きなのかと思ったけど、そうでもないのかな。