就活で学生のバイト歴はなぜ評価されないのか

いつもは今時期、三年生のゼミ生にゼミで話すんですが、今年はゼミ生が二人しかいないので、ブログでつぶやいておきます。 学生にエントリーシートを書かせると、大学時代の取り組みで、バイトのことを書く人がとても多いです。 ほかに書くことがないというか、「普通に大学で勉強していた」ことがもっともアピールできる実績であることに気づいていないのでしょうね。 そういうエントリーシートをみて、僕は、「バイトのことはだめ」といいます。 ついでに資格もいらんといいますが、これはまた別の機会に書きます。 バイトでがんばった学生にいいたいのは、君たちを面接する社会人なみのパフォーマンスを君たちはバイトで発揮していたのか?ってことです。 そうじゃなければ、「僕は就職してもその程度しか働けません」といっているようなものです。 具体的にバイトで何をやったのか書けといってみると、みんなそれなりに書いてくれます。 でも、残念ながら、「棚をみて足りないものを補充したり、手が足りていないところに応援に行くなど、自主的に仕事をしました。」なんて答えは、だめです。 そういうのは、人として、当然のことをしているだけです。 それが大学で一番一生懸命やったことだというのなら、もうどうしようもありません。 バイト先の人間関係で中心的な役割をはたしたといった内容なら少しは評価されるのかもしれません。 でも、それ以上に、感じるのは、バイトが一番のアピールだという学生のほとんどは、何を書いてもどっちにしても採用は遠いように感じます。 それは態度です。 バイトというのは基本的に生活のために、仕方なくやるものであり、仕事も誰かの指示のもとでの労働です。 大学は、自らの意思で、自分の未来を切り開くためにいくところです。 それなのに、仕方なくやるものを一番がんばったんだといわれたら、相手はどう思うでしょうか。 そこのところをわかっている学生なら、バイトを一番がんばったなんていわないでしょう。 つまり、バイトをアピールする学生は、よほどの策士か、あまり聞き手のことを考えていない人です。 まずは、「自分は、聞き手のことを研究して、内容もしっかり考えてきました。」ということをアピールしてもらいたいですね。