民主党の壊し方=今すぐ政権を担うこと

民主党はそろそろ自分が政権を取ったことを想定して行動すべきだ。 民主党に期待すればするほどそう思う。 欧州の緑の党は連立与党に参加するまでの勢力を誇ったが、今はそうでもない。 支持を失った最大の理由は安全保障問題だと聞く。 自民党の議員たちは、民主党との二大政党制時代がやってきて、政権交代が定期的に起こるような時代を本当に危惧しているだろうか。 もしそうだとしたら、そういう時代が来るのを回避する方法が一つある。 今すぐに、民主党に政権を委ねることだ。 このエントリを執筆している時点で、民主党を潰すであろう論点は、テロ特別措置法だ。 民主党はこの法案に反対しているが、果たして政権を取ったときに、アメリカの意向に逆らってテロ特措法を否決できるだろうか? 僕はできないと思う。 そのとき、有権者はどう思うか? 僕はテロ対策の応援なんてしない方がいいと思う。イスラム圏に対しては別のアプローチが必要だし、可能だと思う。 でも、米国の強いプレッシャーを受けて、それをはねのけることができるか。 国民の関心がほとんどない問題で、本当にそれができるだろうか。 たぶん国民にとっては、テロ特措法に反対した民主が政権を取って、ころっと主張をひっくり返せば、民主党のイメージは下がるだろう。でも、もともと反対していなければ・・・支持は変わらないんじゃないか。 現状で政権を取って、米国のプレッシャーをはねのけることができない場合、有権者の支持は大幅に下がるだろう。 多くの国民が「自民党と違う行動をする政党」を求めているとするならば、場合によっては民主党は壊滅的な打撃を受けるはずだ。 右派と左派の混在する民主党で、自衛隊・国防の問題をきちんと意思統一できるか、一国もはやくやらないと政権を担う力を持てないことにもなる。 党を挙げて、国連中心主義を掲げるのか、米国に追随するのか、あるいは自衛隊を海外に一歩も出さない方針をとるのか、とにかく意思統一が必要だ。 僕は二大政党制が実現して、僕らの一票が次の政権党を決める時代が来ることをまずは期待している。 「最後は自民党が勝つんでしょう?」 とみんながどこかで思っている時代が過去のものになれば、どういう時代が来るにせよ、もっとみんながまじめに選挙・政治を考える時代が来ると思う。 そのためにも、民主党にはしっかりして欲しい。