大学生のための仕事術:MacOSについて

久々に更新して、以下を追加

MacOSについて(2004/05/21追記)

MacOSをすすめる背景

筆者自身がMacOSをつかいはじめて、3ヶ月が過ぎた。
その結果、学生にもっともお薦めできるOSは、MacOSであると、感じている。
筆者の使っているマシンは、PowerBookG4の1GHzモデルで液晶は12インチだ。約2キロのノートパソコンで、DVDの書き込みが可能になっている。
標準でも問題なく動きそうだが、安心のため、少し奮発してメモリを増設してある。

MacOSの最大のセールスポイントは、「MacはWindowsになるが、WindowsはMacにならない」ということだ。
???という感じかもしれないが、要するに、Mac上ではWindowsを動作させることが出来るのである。このためには、VirtualPCというソフトが必要になるが、少なくともこのソフトを利用すれば、Windowsでしか動かないソフトがどうしても必要になったときには、WindowsをMacOS上で動かすことが出来ると言うわけだ。
筆者の環境では、スキャナとそれに連動して動くソフトがWindowsでしか動かないものがあったのだが、これも問題なく動いている。(富士通のScan Snap!という製品)

もちろん、すべての環境をMacOSのなかのWindowsで完結させてしまうのであれば、何もMacOSを使う必要は無い。(Macのデザインがたまらなく好きだ!という人はもちろん別だ)
あくまでも基本的な作業はMac上で行ない、補助的にWindowsを利用すると言う使い方がおすすめだ。
もちろん、VirtualPCをインストールせずに、Windowsが必要になったらネットカフェとか、学校に行ってやるというのも一つの手だ。
このあたりは、それぞれの予算と環境に応じて適当に決めればいい。

Windowsがどうしても必要な局面

例えば、Wordで文書を作成すると言うレポートがある場合を考えてみよう。
きっちりと決められたレイアウト通りに文書を作らなければ行けないときだ。この場合、WindowsとMacのWordでは、どうしてもレイアウトがずれてしまう。フォントの問題だとも言われてて、夏前にリリースされるMac用のオフィスでは改善されると言われているのであるが、なんとなく、それだけでは無いような気がする。その意味では、今後もできればこういうたぐいの文書はPDFで提出するか、一度Windowsマシンで確認してから提出した方が良い。
結局、どんなに努力してもWindowsが完全に不要になるとまではまだまだ言えないことだ。

それでもMacを薦める理由

それではなぜMacOSを薦めるのか。
ここまで読んでくれた人はみんなそう思っているだろう。
単なるオタク趣味か?デザインが可愛い(?)からか?

もちろん、そんなことはない。
MacOSが良いのは、操作の直感性と、将来的にスキルがあがってきたときにはさらに便利に使うことが出来ると言う発展性だ。
簡単な操作で利用できる機械というのは、得てして慣れてくるとかゆいところに手が届かないことに気づいて不満がたまってくる。
逆に最初からかゆいところに手が届くような道具、ツールは取っ付きにくいために、慣れる前に使うのをやめてしまう。
この両方の問題を解決するために、パソコンソフトでも様々な工夫をしている。一番多いのが「初心者モード」と「上級者モード」をソフトウェアに準備することだ。
MacOSの場合、マウスを使って操作する部分がだいたいこの初心者モードに当たるが、それよりもいろいろなことをしたければ、XCodeというプログラミングツールや様々なコマンドやスクリプトを利用して便利に使う仕組みが整備されている。
自分の技術力に合わせてどんどん便利さが広がっていくのがMacOSの魅力だ。

マウスを使った操作と言ったが、この操作が直感的だと言うのは、マウスボタンが一つしか無いことからも分かるのではないだろうか。
マウスをぐるぐる動かせば矢印が画面上で動く、それを画面の何かの絵に合わせたら、やっぱりボタンを押したくなるだろう。そして、ボタンを押せば、何かが起こる。少し詳しくなれば、ボタンを長く押しっぱなしにしたり、素早く二回押すダブルクリック、キーボード上の特別なキーを押しながらボタンを押す、などの技術を覚える。そうなれば、ほぼMacOSは自由に使えるようになる。
そんな簡単さを持つのに、Windowsに遜色ない機能を持っているというのがやはり最大のおすすめポイントだ。

おすすめの機種

ここまでの話を聞いて、MacOSを搭載したマシンを買いたいと思った人は、とりあえず予算を20万円ほど用意してもらいたい。
買うマシンは、iBookの12インチモデルだ。これに、Mac用のOfficeとプリンタを買う。それでもまだお金が余るはずだから、メモリを増設する。
プリンタに複合機を選んでも、実際にはこれだけで17万円ほどではないかと思う。
でも、日常の利用にはこれで十分だ。メールやWebの閲覧には標準ソフトがついているし、デジカメを操作するソフト(iPhoto)、音楽の取り込みと再生ソフト(iTunes)など、便利なソフトがたくさんついている。
しかも、Windowsだと数万円出してかわなければならないPDFを作成するソフトに相当する機能は標準でついてくる。
レポートの提出等がPDFでも可能であるとか、ファイルではなく出力したものを提出すれば良い、と言うだけであれば、無理してマイクロソフトのオフィスを買う必要すらない。
iBookには、AppleWorksという非常に使いやすい統合ソフトがついていて、これを使えば文書作成も十分に可能だからだ。もしそうであれば、本体とプリンタだけを買えば済んでしまう。

他にPowerBookも確かにおすすめなのだが、値段が高いことと、AppleWorksがついていないと言う点でちょっと損な気になるかもしれない。
もちろん、値段が高いと言っても同機能のWindowsマシンと比べて高くはないと思う。
持ち運びにこだわらなければ、eMacなんかも良いだろう。
どのマシンを買ってもそんなにそんな気にはならないマシンだと思う。ただ、デスクトップマシンでもっとも高性能なものは非常に高価なうえに、それだけの機能を普通の学生が必要であるとも思えないので、買う必要は無い。10万円台のものを選べば良いと思う。